この日は東京の蔵前に予定があったので、夜は浅草寺(雷門)周辺でディナーを食べましょ!と話していました。
この辺ってお蕎麦屋さん多いね~。
せち
1650年頃、浅草の一膳飯屋(今でいうレストランというか飲食店ですね)で初めてそばを提供するお店があったらしく、当時の庶民は外食なんて文化はあまりなかったものの、気軽に空腹を満たせることが江戸っ子に人気を博したようで、そこから浅草の繁華街ではそばをはじめ歴史のある飲食店が増えていったみたいよ。(Googleさんありがとう)
せっかくだから美味しそうなお蕎麦屋さんでご飯を食べて帰ろう!
そんなこんなで、浅草駅周辺をウロウロして良さそうなお店を探そうということで、台東区立隅田公園(隅田川沿い)のコインパーキングに車を停めて散策開始!
浅草駅周辺で駐車場を探してグルグルしている時にも庶民的&美味しそうなお蕎麦屋さんがチラホラ。
その中で一軒気になるお店があったので、近くの駐車場に車を停めたんですが、むーちゃんが別のお店にスーッと吸い込まれるように近づいて行って・・・お店の中を覗き込み。(笑)
お店の中にいた和装のお姉さんたちが楽しそうに鍋をつついているのを見て、
このお店・・・なに屋さんかなぁ?ちょっと気になるから入ろうか?
ということで、今回は何のお店かわからない&看板をみても達筆過ぎて名前も読めなかった浅草の大通り沿いにあるお蕎麦屋『駒形 蕎上人』さんで夕飯を食べてきた際の紹介ブログ記事となります~!
浅草そばの名店『蕎上人』って読めます?
冒頭にも触れましたが、外観の雰囲気が最高のこちらが『駒形 蕎上人』さん。
ご覧のように看板にはそばの“そ”の字もなく、店頭に出ている看板の文字も“人上蕎”ですし、そもそもせちとむーちゃんには達筆すぎて読めません。
入り口の暖簾もこんな感じで、かなり美味しそうな雰囲気はあるものの同じフォントですから、当然読めず。
むーちゃんはあまり気にせずガンガン突き進むタイプなので、せちがパシャパシャ写真を撮っている間にさっと中に入ってお店のひとと話していました。
そして一言、
むーちゃん
お蕎麦屋さんだってさ。名前は“そばしょうにん”って読むらしいよ?
ありがとうございます。(笑)
【浅草】蕎上人(そばしょうにん)店内の様子は?
店内は期待通りの純和風の内装でお蕎麦にも期待が高まります。
店内の入り口付近には素敵なテーブル席があって、今回はこちらのテーブル席に座りましたが、奥の方にはお座敷席もあり、奥に広いお店の造りになっています。
写真真ん中にある階段を上がるとお座敷エリアです。
ひなまつりが近いのでひな人形が飾られています。
“ザ・和室”な感じは外国からの観光客も喜びそうですね。
【浅草】蕎上人(そばしょうにん)メニュー紹介
メニューの表紙も素敵~♪さっそく見てみましょう!
国内最高級のそば100%使っていて、それを石臼挽きした江戸伝統の“ニ八”蕎麦とのこと。
最初のページは冷たいおそばから。
せちは小さなころから冷たいおそばが大好きなので、全部のメニューを食べてみたいです・・・。悩ましい・・・。
お次は温かいおそばのメニューと飲み物&おつまみのページです。
神奈川県秦野市の『さか間』さんで食べてから鴨肉の美味しさに目覚めてしまったのでこちらの温かい鴨南そばは気になりますね。
今日がホテルで泊りの予定であれば「日本酒やビールを呑みつつ・・・」なんてことも妄想しつつ、メニュー選びを楽しみます。
最後のページには予約限定の『鴨浄撰鍋(かもじょうせんなべ)』一人前4400円。
看板の文字にも負けず劣らずメニューの文字も達筆すぎて読み方がわかりません。
色々とグーグルさんで調べた結果、鴨浄饌鍋なる料理があることがわかり、その饌の字が撰と表記される場合もあると・・・。
勉強になりました。
この鴨鍋(うどんすき)は前日までに予約しないと食べられない限定メニューのようですが、先客の和装のお姉さんたちが召し上がっていたお料理がこのメニューのようです。(次の機会には予約して食べたいです。)
【浅草】蕎上人(そばしょうにん)注文メニューのレビュー
鴨鍋に後ろ髪をひかれつつではありますが、注文するメニューを決めました!
『鴨南そば』レビュー
むーちゃんがオーダーしたのは温かいメニューから『鴨南そば(2310円)』です!
しっかりと丁寧に温められた器に熱々のスープが入っています。
焼き目のしっかりとついた長ネギは甘味がたっぷりで、厚切りの鴨肉との相性は当然最高です。
そして隠し味というかゆずの香りがふわっと漂うスープはパッと見た感じは濃いめですが、醤油っ辛いワケではなくかえしの味とおだしの風味が絶妙で、パンチのある鴨肉にはこの上なくバッチリ合います。
鴨肉がたっぷり入っているとはいえ2310円という価格はなかなかのお値段ではありますが、その値段にも負けないココでしか食べることが出来ない素晴らしい一品です。
『五色天盛り』レビュー
見出しでネタバレしていますが、せちが注文したメニューは『五色天盛り(3740円)』です。
まずは天つゆ、そばつゆ、おネギ、大根おろし、ワサビ、天ぷら用のお塩とゆず大根おろしが運ばれてきました。
その後に天ぷらです。
かぼちゃ、車海老二尾(頭も)、お茄子、ししとう(二つ)、しいたけのセットです。
おそばはちょっとしてから運ばれてくるようなので、待ちきれず天ぷらからいただきました。
熱々の天ぷらはどれもこれも勿論美味しかったのですが、驚くほど美味しかったのは“車海老”です。
蕎上人さんの車海老の天ぷらは店内の水槽で料理されるまで生きている“まごうことなき新鮮”な活車海老。
美味しい海老を食べると「プリプリしてる~」とか言いがちですが、本当に美味しい海老を食べると・・・
なにこれ!?うま!(しか言えない)
ひとくち食べてすぐに口に広がる甘味が半端ないです~!
プリプリではなくしっとりとした食感を感じた後にやってくる強烈な車海老の甘さ。
これまでいただいた美味しい海老の天ぷらとは明らかに違う味わいに二人とも暫し感動してました。
そして車海老の天ぷらに感動していたら、ついにやってきました『五色そば』です。
勘の良い方はお気づきでしょうかね。
そうなんです、こちら五色そばではなく六色そばなんです!
五色そばの注文時にスタッフさんから「通常は毎日5種類のおそばをご用意しているのですが、今日は6種類のおそばをご用意しております。330円プラスで6種類でのご提供ができますがいかがいたしますか?」と言われ、
6色そばで!
とお願いしておりました。
店内の壁にはこのように“本日のそば”が掲示してあって、この日はほかもう1種類用意があると。
そりゃ~頼んじゃいますよね6種類。
どーんと六色そばの登場です。
テンションアゲアゲですよ~!
こんなに色々な種類のおそばがあったら「どれにしようかな?」ってなりますよね。
けしきりそばのレビュー
それでは、まずはこれまで食べたことがない『けしきり』から!
さらしなそばにけしの実を打ち込んだおそばのようで、微かにけしの粒の食感を感じます。
それ以上にけしの味の香ばしさがふわっと広がるんですが、けしの実を細かくする前に炒ってるのかな?
初めてでしたが、けしきりそば好きです~。
せいろそばのレビュー
続きましては『せいろ』です。
鴨南そばのおそばと同じかな?正統派のおそばです。
そば粉の粒子をほのかに感じつつ喉ごしも良く、納得&安心のおそばですね。
温かいおつゆで食べるのとはまた違った楽しみ方ができました。
さらしなそばのレビュー
三番目の『さらしな』です。
蕎麦好きのせちは大のさらしなそば好き。
ほかのそばと違った若干硬めの歯ごたえとつるっとした口当たり。
お店のそばつゆの味が一番わかりやすいおそばの種類なんじゃないかと思うんです。
このさらしなを食べた際もやはりおつゆの風味というか、味わいがはっきりと感じられてきて、これだけで一皿追加で食べたくなりました。(食べ過ぎ注意)
ぶんたんそばのレビュー
さぁ、本日の限定そば『ぶんたん』です。
っていうか、ぶんたんってなに?って思いますよね。
ですので、店員さんに聞きました。
なんでもぶんたん(文旦)という柑橘類のフルーツがあるようで、標準和名はザボンだそうで、ボンタン、ウチムラサキ、ザンボア、ジャボなどとも呼ばれる種類とのこと。
ザボンとかボンタンってのは聞いたことありますよね。
特にボンタンはあの“ボンタンアメ”で有名ですしね。(モチモチしたあの感じ大好き~)
肝心のぶんたんそばのお味ですが、爽やかに柑橘系の香りを感じる一品で、冷たいおそばにパーフェクトマッチです。
いまは2月ですが、夏の暑い日に食べたら最高なんじゃないかと思いました。
ちなみにこのぶんたんそばは3月中旬までの期間限定メニューとのことなので、気になる方はお早めにどうぞ!
ゆずきりそばのレビュー
色合いがひときわ綺麗な『ゆずきり』さんです。
ひとくち目から“柚子”が全開で、これは柚子好きにはたまらないですねぇ。
ぶんたんそば同様、冷たいおそばにぴったりではありますが、温かいおつゆでも食べてみたい一品です。
むーちゃんはこのゆずきりが気に入ったようです。(女子人気高そう♪)
田舎そばのレビュー
最後はど真ん中に盛られた存在感ある『田舎』そばさんです。
蕎上人に田舎そばを食べに来る人がいるという隠れた人気商品。
他の種類のそばに比べて太く切り出された田舎そばはしっかりとした歯ごたえで、そば本来の味をこれでもか!と味わえるおそばですね。
その太さと堅さから“もぐもぐ食べる!”って感じの硬派な味わいで、ネギやワサビをたっぷりとのせて食べるのもオススメです!
ふと通りかかった気になるお店という出会いでしたが、想像以上に大満足のおそばでした。さぞ歴史のあるお店かと思い調べてみたところ意外にも創業は平成元年とのことでした(その時の店名は浅草一茶庵なんですって)。
次回浅草に来た際には鴨鍋(うどんすき)を予約して食べたいです!本日のお会計は6380円でした。
ゴチソウサマでした~。
駒形 蕎上人(そばしょうにん)
■店名■ 駒形 蕎上人(そばしょうにん)
■URL■ 無し
■住所■ 東京都台東区駒形2-7-3
■営業時間■ ランチ 11:30~14:30 ディナー 17:00~20:00
■定休日■ 月曜、第2・4日曜
■駐車場■ 無し(近隣にコインパーキングがあります)
■支払い方法■ 現金、クレジットカード